ポーカーで「ポケットサイズ」という言葉を聞いたことがありますか?この用語は、ポケットペア(手札の2枚が同じランクのカード)を指す際に使われる表現です。ポケットサイズが大きいほど、プリフロップでの強さが増すため、戦略的に重要な要素となります。
本記事では、ポケットサイズの意味や強さの違い、そして各ポケットサイズごとのプレイ戦略について詳しく解説します。初心者から上級者まで役立つ情報を網羅し解説します。
ポーカーにおけるポケットサイズとは?
ポケットサイズは、ポケットペア(Pocket Pair)の大きさを表す際に使われる言葉です。ポケットペアとは、プレイヤーの手札2枚が同じ数字のカードであることを指します。ポケットサイズは、一般的にそのペアのランクを示し、以下のように分類されます。
ポケットサイズ | 手札の例 | ハンドの強さ |
ポケットサイズA | AA | 最強のポケットペア |
ポケットサイズK | KK | かなり強力なハンド |
ポケットサイズQ | 強いが注意が必要 | |
ポケットサイズJ | JJ | ミドル~ハイポケットペア |
ポケットサイズ8 | 88 | 中間的な強さ |
ポケットサイズ5 | 55 | ローミドルペア |
ポケットサイズ2 | 22 | 最弱クラスのポケットペア |
基本的に、ポケットサイズが大きいほどプリフロップの強さが増し、積極的にプレイしやすくなります。しかし、ポケットペアの扱い方を間違えると、逆に損失を増やす可能性もあるため、適切な戦略を理解することが重要です。
ポケットサイズ別のプレイ戦略
1. ハイポケットペア(AA・KK・QQ)
ハイポケットペアは、プリフロップで非常に強力なハンドであり、基本的に攻めるべきハンドです。特にAAやKKは、プリフロップでほぼ最強のハンドとなるため、積極的にチップを投入するべきです。
プレイ戦略
- プリフロップでレイズ・3ベット・4ベットを積極的に狙う
- フロップ以降も強気にベットし、相手にプレッシャーをかける
- フロップで危険なボード(ストレートやフラッシュの可能性がある場合)は慎重にプレイ
参考例
プリフロップでAAを持っていた場合、オープンレイズは必須。相手がリレイズ(3ベット)してきたら、さらに4ベットを打ちオールインを視野に入れるのが一般的です。
2. ミドルポケットペア(JJ・TT・99・88・77)
ミドルポケットペアは、強いハンドですが、オーバーカード(自分のペアより強いカード)がボードに出ると危険になります。特に、TTやJJはQQ以上のペアやAKなどのオーバーカードに負ける可能性があるため、慎重なプレイが求められます。
プレイ戦略
- プリフロップでレイズ、場合によっては3ベットも有効
- フロップでオーバーカードが出たら慎重にチェックやフォールドを検討
- 相手のベットサイズやアクションを観察し、無理な勝負を避ける
参考例
TTを持っていて、フロップでA・K・7のボードが開いた場合、相手が強くベットしてきたらフォールドも視野に入れるべきです。
3. ローポケットペア(66・55・44・33・22)
ローポケットペアは、セット(スリーカード)を狙うためのハンドです。プリフロップの時点では強くないため、相手のアクション次第で慎重にプレイする必要があります。
プレイ戦略
- プリフロップで相手のベット額が小さければコールしてセットを狙う(セットマイン)
- フロップでセットができなければ無理に勝負しない
- セットを引いたら大きなポットを狙う(チェックレイズなどを活用)
参考例
55を持っていて、フロップで5-9-Kといったボードが開いた場合、セットを完成させているため、相手のアクション次第で大きなポットを狙えます。
ポケットサイズを活かしたプレイのコツ:ポケットサイズごとのプレイの基本原則
ポケットペアは、基本的にそのサイズによってプレイスタイルを変える必要があります。ここでは、ポケットサイズ別の基本戦略を確認します。
1. ハイポケットペア(AA・KK・QQ)
最強クラスのハンドであり、積極的に攻めるべきハンド。
プリフロップ戦略
- オープンレイズは必須(少人数のポットに持ち込むため)
- 相手がリレイズしてきたら、さらに3ベット・4ベットを仕掛ける
- オールインの展開になっても、基本的には受けるべき
ポストフロップ戦略
- フロップでオーバーペア(例: KKを持っていて、フロップが Q-7-3)なら、引き続きアグレッシブにベット
- ストレートやフラッシュが完成しそうなボードでは、相手のアクションを慎重に判断
注意点
- KKやQQの場合、フロップでAが落ちた時は警戒が必要
- スロープレイ(わざと弱く見せるプレイ)は慎重に行う
2. ミドルポケットペア(JJ・TT・99・88・77)
強力だが、オーバーカードに注意する必要がある。
プリフロップ戦略
- レイズまたは3ベットを狙うが、相手のプレイスタイルを考慮する
- フィッシュ(初心者)やアグレッシブなプレイヤーが多い場合は、強気のプレイが有効
ポストフロップ戦略
- フロップでオーバーカード(A・K・Q など)が出たら慎重にプレイ
- フロップが自分のペア以下(例: 99を持っていて、フロップが 8-5-2)なら、継続的にベット
注意点
- 3人以上のマルチウェイポット(複数人が参加しているポット)では慎重にプレイ
- 99以下のペアは、強いアクションに対して無理に戦わない
3. ローポケットペア(66・55・44・33・22)
基本的にセット狙いでプレイする。
プリフロップ戦略
- 相手のオープンレイズに対して、「コール」するか「フォールド」するかの判断が重要
- 基本はセットマイニング(3枚目の同じカードを狙うプレイ)
- 3ベットを受けた場合、プリフロップでのオールインは避ける
ポストフロップ戦略
- フロップでセットを作れたら、積極的にベット(相手を罠にかけるスロープレイも有効)
- セットができなかった場合は、無理に戦わずフォールドも視野に入れる
注意点
- プリフロップでのレイズ額が高すぎる場合は、ローポケットペアではコールせずフォールドを選択
- フロップでセットができても、フラッシュドローやストレートドローには注意


ポケットサイズを活かしたプレイのコツ:応用編
1. ポケットサイズが大きいほど積極的に攻める
ポケットサイズが大きいハンド(AA・KK・QQなど)は、プリフロップで主導権を握るべきです。特にAA・KKはオールインまで発展する可能性も高く、利益を最大化するプレイを意識しましょう。
NGプレイ
AAやKKを持っているのにリンプ(コールだけして参加)する → 相手に強い手を引かれるリスクが増大
2. ミドルペア・ローペアはボードの状況を慎重に判断する
ミドルペアやローペアは、ボード次第で強さが変化します。例えば、99を持っていてフロップが K-J-5 なら、相手がKやJを持っている可能性を考慮するべきです。
3. ローポケットペアはセット狙いで無理なコールを避ける
ローペアを持っているときは、基本的にセットを引くことを前提にプレイします。ただし、セットマイニングが有効なのは「相手のオープンレイズ額が小さい場合」だけです。
NGプレイ
- 高額レイズに対してローポケットペアでコールする
- フロップでセットを作れなかったのに無理に継続する
4. ポケットサイズが強い場合、相手に安くボードを見せないようにする
AAやKKなどの強いポケットペアを持っている場合、相手に無料でフロップを見せるのは避けるべきです。スロープレイをしすぎると、相手にストレートやフラッシュを完成させるチャンスを与えてしまいます。
5. ポーカーの基本的なポジション(BTN・CO・HJなど)を考慮する
ポジション(座っている場所)によって、ポケットペアの価値が変わります。
- 後ろのポジション(BTN・CO)では、ポケットペアを積極的にプレイ
- 前のポジション(UTG・MP)では、ミドルペアやローペアは慎重にプレイ

まとめ
ポケットサイズは、ポケットペアの強さを示す指標として使われ、ポーカーの戦略において非常に重要な要素です。
- ハイポケットペア(AA・KK・QQ)は積極的に攻める
- ミドルポケットペア(JJ・TT・99・88・77)は慎重にプレイする
- ローポケットペア(66・55・44・33・22)はセット狙いで立ち回る
- 相手のプレイスタイルやボードの状況を考慮し、適切なアクションを取る
ポケットペアをうまく活用することで、ポーカーでの勝率を飛躍的に向上させることができます。ぜひこのガイドを参考にして、実際のプレイに役立てください。